「傘福」&升福?! 2025-26
「傘福」(http://sakata-cci.or.jp/bwc/info1.html)は、子孫繁栄や無病息災、家族の幸せを願って女性たちが一針一針心を込めてつくった細工物を赤い傘(天蓋)の下にたくさん吊るしたもの。酒田で江戸時代から現在まで伝統的につくり継がれてきた工芸品で、昔から地元の神社仏閣に奉納されてきた。細工物の「うさぎ」には家内安全、「椿」には長寿、「亀」には夫婦円満、「なす」は大願を成す、「さるっこ」には災いが去る、「花」には花のようにかわいい子に育ちって欲しいなどの願いが込められおり、静岡県稲取の「雛のつるし飾り」、福岡県柳川市の「さげもん」と並ぶ「日本三大つるし飾り」のひとつだ。
この酒田の伝統的な工芸品のひとつである華やかな「傘福」が、銀座の中央通りに登場した。場所は松屋銀座で、正面ウィンドウ、中に入ると正面口プロモーションスペースに加え、地下1階の入り口の大ウィンドウでも楽しむことができる。さらに、7階のギフトラウンジや地下1階の食品売り場では傘福の福に因んだ日本酒と酒器、急須、小皿に加え、干支煎茶、大福茶、お菓子、クッキーなどが販売されるという具合になっている。
松屋銀座と酒田市による年末年始のこの企画は、日本各地で継承されている伝統工芸・産業・文化を絶やすことなく新たな機会創出と発展へつなげることを使命としてとする松屋の「地域共創」事業のひとつ。2020年から始まったもので、松屋が今まで培ってきた定評のあるデザインの力を生かして日本各地の伝統工芸をアップデートさせ、銀座でそれらを披露することで、地域のPRを実施し、交流人口の増加を目指すというもの。従って、正面ウィンドウの細工物は、傘の下ではなく黒地の升のなか。来年は升々(ますます)福を招きたというデザインプランが示されている。
展示期間は12 月 26 日(金)~2026 年 1 月 6 日(火)で、地下の大ウィンドウでの展示および店頭販売は 1 月5 日(月)まで。一方、酒田市の観光名所「山王くらぶ」(https://sakata-kankou.com/spot/30130#)では、2026年2月27日~11月14日の期間中、数多くの傘福が展示されているうえに、製作体験も実施中。
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